〆どき。
もう2年以上前から会社を辞める段取り(貯金)をしていたわけだけども、本来はこの三月で退職するつもりでいた。
しかし母親の逝去に伴う予想外の出費、、、いや、「予想外」というのは当たらないか。。。
50過ぎて不測の事態に備える貯金がないこと自体おかしいのだろうし。
でもまぁ、恥ずかしながらこんなに貯金したのは生まれて初めての経験で、
爪に灯を点す生活ってやつを丸2年続けた成果ではあるけども、それでも
20代の若者の平均貯蓄額にさえはるかに劣る金額だ。
何は無くとも母親の逝去時の出費は俺にとってはかなり大きかったので、
その失った金額を取り戻すのに予定を3ヶ月先伸ばしして6月の退職を目指し始めていた。
だが、今月に入って当の勤め先で退職者が1名出て、いわば先を越された形になってしまった。
うちの会社は退職者が出てもすぐには人員を補充せず、しばらくは今いる人数で業務を回すという変わった風習があり、今回はなぜか俺のみが常識をはるかに超えた仕事量を任されることになった。その業務内容の変更辞令が〆日の直後だったので、最低でも一か月は地獄を味わうことになる。それ以前に、、、このコロナ禍の真っ只中に求職者として飛び込むこと、言い換えれば無職になること、それはよほど確たる勝算がない限り自殺行為に等しいのだろうか。
しかし、あの仕事量ではいずれにせよ体が持たない。退職は予定通り遂行して、その後経済的に立ち行かなくなったら、あの会社もろとも心中するのも悪くないだろう。以前からそれは思っていた事だ。あんな腐った会社に大手を振って歩かれたら、この国がますますダメになってしまうので、微塵も罪悪感はない。そうなったら兄夫婦のうろたえぶりも容易に想像できるし、間違いなく、幸せな気分に浸りながら死んでいけると確信している。
何より、母親に再会できることが楽しみなんだけど。